第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S3. 気候変動に適応した降雪地域の森林管理を「気象学×森林水文学」の学際的な視点から探る[Exploring ways of forest management adopting climate change in snowing regions from the interdisciplinary perspective of “meteorology and forest hydrology”]
| 日付 | 2025年3月21日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 9:00 |
| 会場名 | N13 |
| 講演番号 | S3-4 |
| 発表題目 | 融雪期の水流出に対する伐採影響の長期的変化―釜淵森林理水試験地の事例― Long-Term Effects of Logging on Water Runoff during Snow-Melting Season |
| 所属 | 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 多雪地域においては、山地森林域から流出する融雪水が春期の重要な水資源となっているが、皆伐などの森林伐採は、樹冠による降雪遮断を無くすと同時に積雪面への日射を増加させるため、融雪流出にも影響を及ぼす。しかし、伐採後の植生回復にともなう長期的変化や、どの時期の流出量が増加/減少するかといった詳細な影響については解明されていなかった。そこで、山形県北部の釜淵森林理水試験地における長期観測データを利用して、融雪流出に対する伐採の影響を解析した。その結果、伐採後に融雪流出量は増加し,融雪流出の開始は早まったが,スギ植栽から約30年で元に戻ることが明らかとなった。また、旬流出量の解析により、伐採後、厳冬期の1月下旬から融雪盛期の4月にかけて流出量は増加するが、融雪期後半でも基準流域との相対関係に大きな変化は生じないことが明らかとなった。融雪期の最大瞬間流量は、伐採後にやや高まったが、統計的にはあまり明瞭ではなかった。現在、本試験地でも平均気温の上昇が続いており、将来、降雪量は減少する恐れがある。水資源対策として、適切な森林整備を行うことも検討の価値があると考えられる。 |
| 著者氏名 | ○阿部俊夫1 ・ 久保田多余子1 ・ 野口正二2 ・ 細田育広3 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 ・ 2国際農林水産業研究センター ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 |
| キーワード | 融雪流出, 森林伐採, 植生回復 |
| Key word | snowmelt runoff, logging, forest regrowth |