第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PC-8(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 林業大学校で学ぶ学生の変化ーコロナ拡大前とコロナ禍の比較ー
COVID-19 Pandemic's Impact on Forestry Students in Japan
所属 京都大学大学院
要旨本文 林業大学校4校において、2018年から2022年まで実施してきた学生調査での結果について、新型コロナウィルス感染症が流行する前に入学した学生や感染が拡大しつつあった中で卒業し、影響をほとんど受けなかった学生をコロナ流行前群、2020年の世界的なパンデミックにより、入学式や研修などの中止や延期、臨時休校措置、その他の行動制限といった影響を受けた学生をコロナ禍群として分類し、学生生活に対する学生の考え・印象の変化を分析した。この結果、コロナ流行前群よりもコロナ禍群は、入学に対する後悔や退学を考えた傾向が強く、母校のことや林業に対する肯定的な気持ちが減少していた。特に感染拡大により、学生生活に大きな影響が出た2020年度に入学した学生は、学生生活に対し、否定的な考え・印象がより強かった。新型コロナウィルス感染症の拡大と、それに伴う様々な制約が、学生生活について学生の考え・印象にも影響を及ぼした可能性が示唆された。他方、コロナ流行前群とコロナ禍群において、各校の資格取得支援の充実や経済的な困難さ等の一部については、顕著な変化が見られなかった。全てに影響が及んでいた訳ではなかったことも明らかとなった。
著者氏名 ○小川高広
著者所属 京都大学大学院農学研究科
キーワード 林業大学校, 新型コロナウィルス感染症, 森林・林業教育, 職業教育, 学生調査
Key word Forestry college, Covid-19, Forest and forestry education, Vocational education, Student survey