第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2024年3月10日
開始時刻 16:00
会場名 411
講演番号 C7
発表題目 クビアカツヤカミキリの被害防除に向けて学校教育ができることを探る
A study for what can be done in school education to prevent and reduce damages caused by Aromia bungii
所属 太田市立太田高等学校
要旨本文 近年,クビアカツヤカミキリ(Aromia bungii)による被害が全国的に拡大している。群馬県では2015年に初めて被害が確認されて以降,年々拡大している。被害防除に向けては行政機関が中心となって取組んでいるが,学校が教育の一環として被害防除に関わっている事例は少ない。そこで,本研究はクビアカツヤカミキリの被害を防ぐために学校教育が貢献できることを探り,被害防除に向けた知見を蓄積していくことを目的とした。本研究では理科と探究学習の授業で2つの取組みを行った。まずは被害の早期発見を目指したサクラ被害マップの作成,次に成虫駆除を目指した捕獲ボックスの開発と設置である。被害マップについては,完成したものを行政機関へ提供した。捕獲ボックスは,プラスチック容器にトングを添えて公園内のサクラの樹に設置した。公園利用者が成虫を発見した際にトングで捕獲し,そのままボックスに入れて回収できる仕組みを構築した。その結果,一カ所の公園で377匹の成虫を捕獲することができた。以上より,理科や探究学習の授業が地域と連携することによって,学校教育も被害の早期発見や成虫駆除に貢献できることが明らかとなった。
著者氏名 ○倉林正1 ・ 髙橋瑛人2 ・ 深谷将3
著者所属 1太田市立太田高等学校 ・ 2群馬県立高崎高等学校 ・ 3公立諏訪東京理科大学工学部
キーワード クビアカツヤカミキリ, 教育, 高等学校, 外来生物
Key word Aromia bungii, education, high school, alien species