第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2024年3月8日
開始時刻 14:15
会場名 411
講演番号 C4
発表題目 博物館の展示にみる新たな森林環境教育の可能性
Possibilities for future forest and environmental education in museum exhibits
所属 日本大学大学院
要旨本文 森林環境教育は森林内での体験活動が中心であり,対象者や実施目的,内容に偏りがある。そのため,森林内に限らない学びを検討する必要があるとして,本研究では博物館の展示に着目した。そこで,本研究の目的は,博物館の展示による森林学習の特徴を明らかにし,森林環境教育への活用の可能性を検討することである。本研究の調査対象は,関東地方にある森林に関する展示を有する14施設とした。研究方法は現地調査で,展示物に対する解説文を基準に整理した上で,展示の手法および形態,内容の分析を試みた。その結果,展示に触れることができない鑑賞タイプが中心的であり,三次元と二次元の展示物を組み合わせた展示形態が最も多かった。展示の対象となる要素は植物,動物,昆虫,きのこ,自然環境,保護,地形,文化,木材,産業の10通りに分類され,生物系,環境系,社会系の3系統に整理できた。解説文の時間範囲は過去から現在までに,説明範囲は地域にとどまることが多かった。多くの博物館資料が森林と多面的に結びついており,地域性や観察に強みがあることが明らかになった。森林への学びの入り口として,博物館の展示を活用する意義は大きいといえる。
著者氏名 ○三浦万由子1 ・ 杉浦克明2
著者所属 1日本大学大学院生物資源科学研究科 ・ 2日本大学生物資源科学部
キーワード 森林環境教育, 森林学習, 博物館教育, 展示
Key word Forest and environmental education, Forests and forestry learning, Museum education, Exhibit