第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 16:30 |
| 会場名 | 101 |
| 講演番号 | W-8 |
| 発表題目 | 階層構造に着目したササ優占型冷温帯成熟林における葉群の空間分布と変動 Short term foliage dynamics in a mature forest dominated by dwarf bamboo focusing on forest stratification |
| 所属 | 筑波大学 |
| 要旨本文 | 階層構造が発達する成熟林では、葉群が空間的に複雑に分布している。葉群の空間分布およびその変動を明らかにすることは、森林の生産性を評価する上で非常に重要である。上層の葉群は下層の光利用可能量を制限すると考えられるが、同一林分内の階層間の関係については知見が不足している。本研究では、成熟林における階層別の葉群の空間分布とその短期的変動の解明を目的とした。調査は落葉広葉樹林で2019年と2024年、常緑針葉樹林で2021年と2025年に実施した。具体的には、分光式葉面積 (LAI) 計を用いて、複数の高さでLAIを推定し、葉群を樹冠層、中低木層、ササ層に分け、期間中のLAI変化量を算出した。その結果、樹冠層と中低木層およびササ層のLAI変化量の間に有意な負の相関がみられた。一方で、全階層を合わせたLAIは、調査期間を通じて森林全体で安定していた。これらの結果は、成熟林では葉群分布が階層間で補完的に変動しながらも、森林全体としてははほぼ一定に保たれており、その結果として生産性が維持されていることを示唆している。加えて本発表では、樹冠木のLAI変化量に対するササの葉形質の応答などについても考察する。 |
| 著者氏名 | ○植田時 ・ 増本翔太 ・ 廣田充 |
| 著者所属 | 筑波大学生命環境系 |
| キーワード | 葉面積指数, 葉群動態, 森林構造, ブナ |
| Key word | Leaf-area index, Foliage dynamics, Forest structure, Beech |