第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 17:00
会場名 101
講演番号 W-10
発表題目 累積的なシカ採食影響下での間伐が林床植生の機能的役割に及ぼす効果
Effects of thinning under cumulative pressure of sika deer herbivory on the functional roles of floor vegetation
所属 神奈川県自然環境保全センター
要旨本文 ニホンジカの採食と人工林での間伐が林床植生に及ぼす複合的な影響を評価するため,間伐の林床植生への効果とシカ撮影頻度に関する同一地点で取得された既存データを用いて,積算被度(土壌保全機能),植物種数(種多様性保全機能)および木本の被度割合(樹木が発揮する多様な機能)に着目して再解析した。積算被度は,累積的なシカ採食影響では見かけ上減少せず,間伐により草本・つるで増加した。植物種数は,採食影響によって木本で減少するが草本・つるでは見かけ上減少せず,間伐により木本と草本・つる双方で増加した。木本の被度割合は,採食影響で減少する一方,間伐で増加しなかった。採食影響下において間伐は,積算被度や植物種数の増加には寄与するが,木本の被度割合の増加には寄与しないことが示唆された。木本の被度割合を増加させるには,間伐にシカ対策を組み合わせる必要がある。
著者氏名 ○谷脇徹 ・ 大石圭太 ・ 田村淳
著者所属 神奈川県自然環境保全センター
キーワード 植物嗜好性, 生活型, 針葉樹人工林
Key word plant species preference, life form, coniferous plantation