第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T7. ネットゼロ社会における森林の役割(第二回)[The Role of Forests in a Net Zero Society in Japan(II)]

日付 2026年3月17日
開始時刻 16:00
会場名 406
講演番号 T7-7
発表題目 伐採木材製品の炭素貯蔵量推計にむけた建築物の寿命解析
Analysis of building lifespans for carbon stock estimation in harvested wood products
所属 東京農工大学
要旨本文 伐採木材製品(HWP)の炭素貯蔵量の将来推計にむけて、HWPの利用量が大きい建築物の寿命分布を把握することが不可欠である。本研究では、日本における建設年別の建築物ストックの時系列データを用いて、インフロー年およびストック年ごとに経年に伴う建築物ストックの残存率を求め、最も適切な残存関数とそのパラメータである半減期を推定した。残存関数としてロジスティック分布、正規分布、対数正規分布、ワイブル分布、ガンマ分布を対象とした。インフロー年ごとの解析では、木造・非木造建築物ともに最適な残存関数は正規分布となり、1960~1980年代にかけて木造の半減期は約20年、非木造は約15年延長していることが分かった。ストック年ごとの解析では、木造は対数正規分布、非木造はロジスティック分布が最適な残存関数であった。木造の半減期は2021年に50年、非木造は52年と推定され、過去30年間でそれぞれ15年と19年延長しており、長寿命化の傾向が明らかになった。これらの知見に基づいて建築物の寿命の将来予測を行うことにより、HWPの炭素貯蔵量に関わる将来推計および気候変動政策に貢献できる。
著者氏名 ○加用千裕1 ・ 森井拓哉2 ・ _田依里2 ・ 樋熊悠宇至2 ・ 江原誠2 ・ 津山幾太郎2 ・ 北原文章2 ・ 酒井寿夫2 ・ 平田晶子2 ・ 外崎真理雄2 ・ 小南裕志2
著者所属 1東京農工大学大学院農学研究院 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード HWP, 寿命関数, 半減期, 木造建築, 非木造建築
Key word HWP, lifetime function, half-life, wooden building, non-wooden building