第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T4. 総合学・原論としての森林科学[Pursuing Forest Arts and Sciences as Comprehensive Studies]

日付 2026年3月17日
開始時刻 15:15
会場名 Leo Esaki メインホール
講演番号 T4-4
発表題目 樹芸学の系譜に関する試論
A Note on the Genealogies of “Jugei" Studies in Japanese Forestry
所属 東京大学
要旨本文 日本における樹芸学には、特に英語圏におけるarboricultureと同等の学問分野を含みつつ独自の展開があったことを、前回大会において報告した。本報告では、樹芸(学)に関する言説を分析し、林学における樹芸学の系譜を整理する。林学内の一分野としての樹芸(学)は、はじめarboricultureの訳語として一般語彙から転用され、樹木を造園的に扱う学問として規定された。太平洋戦争期間中には、木材以外の樹木から得られる産物への関心から、それら特殊な産物を生産する樹木(特用樹種)を扱う分野として樹芸学が提唱された。このとき提唱された樹芸学は、林産学的関心が中心にあったが、特用樹種を栽培・保育するために造林学的関心も払われた。戦後しばらくは、特用樹種を対象とする樹芸学が優勢であったが、徐々にarbolicultureへの再近接も見られる。arboricultureを構成する一分野としての樹病学は、日本においては森林植物学の一応用分野として分化してきた。最近年の言説において樹芸学は、林学と造園学それぞれが蓄積してきた樹木に関する知見を統合したうえで、樹木を管理するための技術を扱う応用分野とされている。
著者氏名 ○齋藤暖生
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林樹芸研究所
キーワード 林学, 林産学, 造園学, 造林学, 樹病学
Key word Forestry, Forest Products Science, Landscape Architecture, Silviculture, Dendrology