第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T4. 総合学・原論としての森林科学[Pursuing Forest Arts and Sciences as Comprehensive Studies]

日付 2026年3月17日
開始時刻 17:15
会場名 Leo Esaki メインホール
講演番号 T4-10
発表題目 流域によみがえる人と森林の新たな関係
A New Relationship Between People and Forests Revived in Watersheds
所属 宇都宮大学
要旨本文 川は利水と治水の両面において、人と森林にとって極めて重要な存在であるにもかかわらず、現代の流域におけるその繋がりは日常的に見えにくく、災害を経て初めて自然地形、上下流の社会関係、制度上の課題など多くの課題が明らかとなる。ある具体的な流域を舞台に、地域研究に必要な手法と視角を見出すとき、それぞれ次のようなスケール感を重視したい。即ち時間軸として少なくとも200年(広く民間造林が普及した文化文政年間以降)-明治維新と太平洋戦争を経た制度的変化による不連続性をいかに克服するか-が、空間軸として流域(中央分水嶺による広域の水系)を意識した理解が必要である。利治水上の具体的事象(自然災害、木材流送および用水利用)に地域社会と法制度がどのように対応したか-災害と共に生きたからこそ生まれた地域社会とその様々な仕掛け-には学ぶべき点が多く、分野横断的なForest Arts and Sciencesの材料としても、地域振興上の拠り所としても重要である。本報告は、利根川水系のいくつかの事例を元に、流域に注目した調査研究と初等教育、地域振興、アドベンチャー、防災との連携の可能性・実績について示す。
著者氏名 ○山本美穂1 ・ 林陽輝2 ・ 林宇一1
著者所属 1宇都宮大学農学部 ・ 2宇都宮大学大学院地域創生科学研究科
キーワード 流域管理, 歴史地理学, 近世, 木材流送, 地域振興
Key word Watershed Management, Historical Geography, Early Modern Period, Timber Transport, Regional Revitalization