第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T3. 森林の放射能研究[Radioactivity in contaminated forests]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 10:45 |
| 会場名 | 202B |
| 講演番号 | T3-6 |
| 発表題目 | 安定同位体セシウムを用いたヒノキ林の放射性Cs循環解析 Comprehensive analysis of radiocesium cycling in a Japanese cypress forest using stable cesium |
| 所属 | 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 長期的な幹材中の放射性セシウム(137Cs)濃度を正確に予測するためには、森林生態系において137Csの循環が樹木と土壌の間で準平衡状態に達しているかを評価することが重要な研究課題の一つである。先行研究では、樹木各部位における137Csと安定同位体セシウム(133Cs)の濃度比に基づき、この準平衡状態を評価する方法が提案されている。しかし、福島原発事故後の近年の状況においては実施例が限られており、ヒノキ林を対象とした検討はこれまで行われていない。本研究では、2023年9月に福島県川内村のヒノキ林において採取した葉、内樹皮、外樹皮および幹材中の137Csと133Csの濃度比の関係を調査した。 その結果、葉、内樹皮および幹材における137Cs/133Cs濃度比はほぼ一定であり、事故後約12年を経て、137Cs循環が準平衡状態に達していることが示唆された。一方、直接汚染の影響が残存していると考えられる外樹皮では、これら3部位とは異なる挙動が確認された。さらに、本発表ではリターフォール、林内雨および樹幹流の観測結果も併せて示し、福島原発事故から10年以上経過したヒノキ林において、初期沈着量のうちどの程度が現在循環しているかについても報告する。 |
| 著者氏名 | ○坂下渉1 ・ 眞中卓也1 ・ 佐藤保1 ・ 八木橋勉1 ・ 櫃間岳1 ・ 常岡廉2 ・ 阪田匡司1 ・ 今村直広1 ・ 長倉淳子1 ・ 大前芳美1 ・ 三浦覚1 ・ 篠宮佳樹1 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2東京大学 |
| キーワード | 放射性セシウム, 安定同位体セシウム, ヒノキ林, 準平衡状態 |
| Key word | Radiocesium, Stable cesium, Japanese cypress forest, Quasi-equilibrium state |