第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T1. 生物多様性保全と森林管理[Biodiversity conservation and forest management]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 14:45 |
| 会場名 | 中ホール300 |
| 講演番号 | T1-2 |
| 発表題目 | 気候変動下の海岸林枯死と生態系サービスの経済評価 How Much Ecosystem Services Do Ghost Trees Provide under Climate Change? |
| 所属 | 京都大学 |
| 要旨本文 | 気候変動が進行する現在、樹木の枯死要因とメカニズムは多様化・複雑化し、世界的に樹木の大量枯死リスクが高まっている。日本では森林火災や病害虫とそれらを媒介する生物の分布域の拡大・変化が森林管理の重点的課題であろう。一方で、枯死木は植物の更新の場や動植物の生育環境を提供する他、炭素の貯蔵や継続的な木材生産にも寄与する等の多面的機能を有する。ただし、残存枯死木は病害の拡大リスクや、分解の進行によるCO_排出といった負の側面を含み、生態系サービスには一定のトレードオフを伴うと考えられる。枯死木を残存させることのリスクを考慮した生態系サービス評価と気候変動下の長期的なトレードオフを検討するため、全国Web調査を実施し562回答を得た。仮想評価法のダブルバウンド方式を採用し、炭素貯蔵機能である調整サービスに関連する2つのシナリオ―枯死木を含む人工林管理面積を2050年までに(A)1%から5%(B)1%から10%へ増やす―に対する支払意思額(WTP)を推定した。WTPの中央値は(A)1,272円と(B)1,940円/世帯/年となり、回答者がシナリオの違いを十分に認識して回答したと統計的に判断できる結果となった。 |
| 著者氏名 | ○Yui Omori |
| 著者所属 | Kyoto University |
| キーワード | 海岸林枯死, 景観遷移, 生態系サービス, 気候変動, 選択型実験 |
| Key word | Coastal Forest Dieback, Coastal Landscape Transgression, Ecosystem Services, Climate Change, Choice Experiments |