第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T1. 生物多様性保全と森林管理[Biodiversity conservation and forest management]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 14:30 |
| 会場名 | 中ホール300 |
| 講演番号 | T1-1 |
| 発表題目 | 非保護区での鳥類の減少:17年間の全国での繁殖期と越冬期のモニタリング Bird decline outside protected areas: a 17-year monitoring across Japan in the breeding and wintering seasons |
| 所属 | 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 生物多様性は減少を続けており、その保全は社会的に重要な課題である。これに対して保護区は重要な役割を果たしてきたが、現在では生物多様性の回復を目指すより野心的な国際目標「ネイチャーポジティブ」が掲げられ、非保護区での保全活動も重要視されている。本研究では、保護レベルや環境要因と鳥類の種数や個体数、そのトレンドや安定性との関係を明らかにすることを目的とし、モニタリングサイト1000の森林・草原サイトにおける17年間の繁殖期と越冬期の鳥類調査のデータを分析した。その結果、保護区よりも非保護区で個体数や種数の減少傾向が顕著であることが明らかになった。また、繁殖期の森林では、温暖な地域で種数がより減少している傾向があった。一方、総個体数や種数の多寡、その安定性については保護レベルによる明確な違いは検出されなかった。これらの結果は、保護区が期待される機能をある程度果たしていること、非保護区であっても生物多様性が高い場所も多く、自然共生サイト等の制度を用いて評価することの重要性を示している。そして、生息地の質を維持・回復させる保全活動を非保護区で行うことが、生物多様性の回復に向けて不可欠だと考えられた。 |
| 著者氏名 | ○河村和洋1 ・ 山浦悠一2 ・ 植村慎吾3 ・ 高木憲太郎3 ・ 奴賀俊光4 ・ 葉山政治4 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所 ・ 3バードリサーチ ・ 4日本野鳥の会 |
| キーワード | 生物多様性保全, 保護区, 気温, 土地利用, 標高 |
| Key word | Biodiversity conservation, Protected area, Temperature, Land use, Elevation |