第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S6. 生理部門企画シンポジウム「植物の生理特性を知って環境修復に活かす」とポスター紹介[Tree Physiology Division Symposium “Understanding plant physiological characteristics for environmental rehabilitation” and poster introduction]

日付 2026年3月17日
開始時刻 9:00
会場名 303
講演番号 S6-2
発表題目 樹木生理学と環境造林
Tree physiology and environmental reforestation
所属 東京大学
要旨本文 アジアの熱帯地域で問題となっている荒廃地のほとんどは、塩類集積土壌、酸性硫酸塩土壌、泥炭土壌といった問題土壌が分布する場所である。このような問題土壌の荒廃地では、土壌に起因するストレスにより植物の生育や遷移が制限されている。荒廃地に森林を造成し持続的に維持することが、地域環境や地球環境の改善や保全にとって有効であるが、従来の造林技術では問題土壌の荒廃地の造林に失敗することが多く、人為の影響を排除して放置しても、土壌条件が改善され植生が回復するのには膨大な時間が必要となる。このため「環境造林」の技術を新たに確立する必要がある。私たちの研究グループは、荒廃地の環境ストレスに耐性をもつ樹木を検索し、その機構を解明することにより環境造林技術の開発を進め、持続的な生物生産が困難な荒廃地での森林造成を目指してきた。野生植物である樹木は、実験植物や作物にはない環境ストレス耐性機構を持っている可能性があり、樹木のストレス生理学研究は大きな意義を持つ。ここでは環境造林のための樹木生理学的研究について話題提供し、あわせて1990年代からの森林学会の生理部門の歩みを振り返り、参加者のみなさんと議論をしたい。
著者氏名 ○小島克己
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科附属アジア生物資源環境研究センター
キーワード 荒廃地, 熱帯, 環境ストレス, ストレス耐性, 環境修復
Key word degraded land, tropics, environmental stress, stress tolerance, environmental restoration