第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S6. 生理部門企画シンポジウム「植物の生理特性を知って環境修復に活かす」とポスター紹介[Tree Physiology Division Symposium “Understanding plant physiological characteristics for environmental rehabilitation” and poster introduction]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 9:00 |
| 会場名 | 303 |
| 講演番号 | S6-1 |
| 発表題目 | ユーカリから単離されたアルミニウム無毒化タンニンの生合成機構の解明 Elucidation of the biosynthetic pathway of aluminum-detoxifying tannins isolated from Eucalyptus camaludulensis |
| 所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 強酸性土壌では、有害なアルミニウム(Al)により多くの植物の生育が制限される。強酸性土壌でも旺盛に成長できる植物としてEucalyptus camaldulensis(ユーカリ)を見出したが、その極めて強いAl耐性は既知の機構だけでは説明できなかった。ユーカリの根に多量に蓄積する加水分解性タンニン(タンニン)が、侵入してきたAlと結合して無毒化するという新しいAl耐性機構を明らかにした。我々は、フィールドで発見した樹木の新しい生理特性の分子基盤をラボで明らかにし、フィールドに還元する技術の開発を目指している。まず、ユーカリからAl無毒化能を有するタンニンを複数単離・同定し、Al耐性への寄与を検定した。次に、タンニンの質や量を制御するため、タンニン合成に関与する遺伝子の同定を試みた。これまでに、第一段階と第二段階の酵素遺伝子をそれぞれ2つずつ単離している。第三段階以降の酵素遺伝子については、どの植物でも明らかになっておらず、候補遺伝子の選抜を加速するため、草本モデル植物であるベンサミアナタバコ葉でユーカリの遺伝子を一過的に発現させる解析系を確立した。この系を用いて、加水分解性タンニンの生合成機構を明らかにしていく。 |
| 著者氏名 | ○山溝千尋 ・ 田原恒 |
| 著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所樹木分子遺伝研究領域 |
| キーワード | アルミニウム耐性, 加水分解性タンニン, 生合成機構, 酸性土壌, ユーカリ |
| Key word | Aluminum tolerance, hydrolysable tannins, biosynthetic pathway, acidic soil, Eucalyptus |