第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S4. 熱帯林業における気候変動適応策~科学的知見の蓄積と社会実装に向けて~[Adaptation Strategies to Climate Change in Tropical Forestry ~Scientific Findings and Their Social Implementation]

日付 2026年3月17日
開始時刻 14:15
会場名 303
講演番号 S4-7
発表題目 林木育種や林業施業が生態系機能に及ぼす影響:土壌GHG動態の観点から
Evaluation of the effects of tree breeding and forestry practice on ecosystem functions
所属 国際農林水産業研究センター
要旨本文 二酸化炭素(CO2)のそれぞれ約300 倍および28倍の温室効果を持つ一酸化二窒素(N2O)とメタン(CH4)の大気中濃度は、いずれも産業革命前に比べ急速な増加傾向を示しており、急激な人口増加や土地利用改変、農業生産の増大等によって、その排出量は今後も増加し続けると考えられている。森林や耕作地に代表される陸域生態系の土壌は、CO2やN2Oの排出源であると同時に、陸域および海洋における唯一のCH4吸収源でもあることから、土壌を介した3種の主要温室効果ガス収支に関する時空間変動要因の把握は、森林や畑地の管理等、気候変動対策において重要な鍵となる。しかしながら、これらの温室効果ガスの排出・吸収動態に関する同時実測データは技術的制約から極めて限定的で、森林や農地における管理手法の違い等の影響に関する統一的な見解は得られていない。本発表では、東南アジアの熱帯雨林や二次林、植栽樹種が異なる複数の植林地で行なってきた土壌GHGフラックス観測結果を紹介するとともに、最も劣化が進んだ生態系の一つである東南アジア熱帯雨林の生態系機能の回復に向け、土壌が有する気候変動緩和能を最大化する樹種選定や森林管理手法について議論する。
著者氏名 ○近藤俊明1 ・ Budiadi, Budiadi2 ・ Singgih, Utomo2 ・ 梁乃申3
著者所属 1国際農林水産業研究センター ・ 2ガジャマダ大学 ・ 3国立環境研究所地球環境研究センター
キーワード 土壌炭素フラックス, 土壌呼吸, メタン吸収
Key word soil carbon flux, soil respiration, methan uptake