第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S3. 森林管理に活かされる知識とは?:アジア諸国における現場フォレスターの認識比較[What knowledge matters in forest management?: comparing perspectives of field foresters in Asian countries]

日付 2026年3月18日
開始時刻 9:00
会場名 中ホール300
講演番号 S3-2
発表題目 台湾における現場フォレスターの認識
Perspectives of field foresters in Taiwan
所属 (国研)森林総合研究所九州支所
要旨本文 台湾の森林行政は、日本統治時代に形作られ、戦後中国本土の体制を引継ぎ、アメリカの支援を得るなど、多様な影響を受けている。また、戦中・戦後の過剰伐採の反動から、近年の主要業務は森林レクリエーションの運営や生物多様性保全などにシフトしている。こうした台湾における現場フォレスターの実態と彼らが持つ認識について明らかにするため、文献調査、インタビュー調査、アンケート調査を実施した。質問紙は2025年7月から8月にかけてWebフォームにて配布し、266件の回答を得た。調査対象としたのは、林業及自然保育署の出先機関(管理署・事務所)の職員および森林レンジャー(護管員)である。調査結果から、事務所職員と森林レンジャーは生物多様性や山地災害防止、洪水緩和などの機能を高く評価しており、現場に足を運ぶ機会も多く、仕事を誇りに感じる割合が、管理署職員よりも高い傾向にあった。一方で、他国と比較して「社会に必要とされている」と回答する割合は低く、社会的評価は日本と同様に低い傾向がみられたものの、業務に課せられるノルマの達成や市民の森林レクリエーション利用への貢献は高いとの回答が得られ、台湾特有の傾向が明らかとなった。
著者氏名 ○笹田敬太郎
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所
キーワード 林業及自然保育署, 台湾, 現場森林官, 護管人員・巡山員, 分署・工作站
Key word Forestry and Nature Conservation Agency, Taiwan, Front line Forester, Forest Ranger, Forest District Office, Work Station