第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S11. 環境・社会と調和した持続的な木質バイオマス発電事業の在り方[An Environmentally and Socially Responsible Woody Biomass Power Generation Business for Long-term Sustainability]

日付 2026年3月17日
開始時刻 14:15
会場名 304
講演番号 S11-3
発表題目 木質バイオマス発電の現状と事業継続性に関する考察
The current status and business sustainability of wood biomass power generation
所属 株式会社森のエネルギー研究所
要旨本文 木質バイオマス発電事業の事業継続性に関して、発電事業者や関係諸団体から情報収集を行い、以下の状況が明らかとなった。発電所の増加や新たな競合の出現により燃料価格は高騰し、物価高騰によって人件費、メンテナンス費は高くなる一方であった。最近では大型発電所の相次ぐ火災を背景に保険料も高騰しており、4倍近くに高騰した例もあった。制度面ではライフサイクルGHGの報告義務等の手続きが増え、負担になっていると捉えることもできた。FIT制度成立時想定の発電出力5,000kW、原木価格7,000円/tで内部収益率8%を確保するという事業はもはや現実的ではないと考えられた。厳しい事業環境下で発電所が無くなると、木材需要や地域雇用への悪影響が出ることが懸念される。こうした状況の中、各発電所では熱供給や農業等の地域産業との連携を図る取り組みもあるが、経済性も含めて持続可能な発電事業の事例は多くはなかった。事業継続に向けてFITからFIPへの移行する事業者は2024年12月末で15%であった。また、発電事業継続のため、新たな燃料を使用する取り組みも始まっていた。本報告では事例を交え、木質バイオマス発電所の事業継続性について考察する。
著者氏名 ○佐藤政宗
著者所属 (株)森のエネルギー研究所
キーワード 木質バイオマス発電, 社会への貢献, 事業継続性
Key word woody biomass power generation, contribution to society, business sustainability