第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S10. 「緑の社会資本」のこれまでとこれから:林野公共事業のあり方を問う[The Past and Future of “Green Social Capital”: Examining the Role of Forestry Public Works]

日付 2026年3月17日
開始時刻 9:00
会場名 中ホール300
講演番号 S10-1
発表題目 「林野公共事業を問う」ことの現代的意義と研究課題
The Contemporary Significance and Research Issues of Questioning Forestry Public Works
所属 九州大学
要旨本文  林野公共事業とは、治山、森林整備(林道と造林)、災害復旧を含み、事業費は林野庁予算の約7割を占め、保安林制度や森林計画制度とも関連している。私有林であっても造林・育林施業が公共事業として補助される点が特徴である。近年、伐採活動が活発化し、2010年代後半以降、主伐・再造林が政策的に推進される一方で、自然災害が激甚化している。つまり、将来どのように森林を社会資本として整備するかが問われる時代になっている。しかし、伐採と更新状況の地域的な偏りが指摘されているものの、森林・林業基本計画等の施策は全国計の数字でのみ議論されている。さらに、伐採面積といった基礎的な行政統計が整備されておらず、地域的特徴を踏まえた施策効果の検証が難しい現状にある。 そこで、本企画シンポジウムでは、概ね流域単位となっている地域森林計画単位をベースに、・伐採・再造林の実態、計画実績量、戦後造林地の前生植生の地域的特徴の共有化、・保安林と皆伐、ダムの堆砂量と伐採との関連、近年の伐出方法による災害リスク、地域の再造林施策の事例報告によって現在の森林管理課題の認識を深め、林野公共事業を問うための第一段の議論としたい。
著者氏名 ○佐藤宣子
著者所属 九州大学大学院農学研究院
キーワード 森林法, 森林計画制度, 保安林, 皆伐, 更新
Key word Forest Law, Forest Planning System, Protection Forests, Clear Cutting, Regeneration