第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S1. 総合学としての林学史[History of Forestry as Forest Arts and Sciences]

日付 2026年3月17日
開始時刻 9:00
会場名 Leo Esaki メインホール
講演番号 S1-4
発表題目 森林利用学における技術革新
Technological Innovation in Forest Utilization Science
所属 日本木質バイオマスエネルギー協会
要旨本文 Karl Gayerの『Die Forstbenuzung』は1863年から1935年まで13回版を重ね、内容の木材解剖・識別法や木材の物理的性質、伐木集運材・製材等は、当時の森林利用学の教義そのものである。森林利用学は、東京山林学校の頃から開講され、松野_、E. Grasmann、A. Hofmannらが担当し、1892年河合_太郎講師が担当した。1902年農科大学に森林利用学講座が設置され、海外留学から1903年に帰国した河合が担任教授となる。1889年に木曽を実地見聞したGrasmannに学生として同行した河合は、木曽に於ける伐木運材は旧慣を墨守しており、機械を用いれば大資本を要しないと述べている。河合は欧州留学中に後藤新平に台湾奥地林の開発を依頼され、1911年機械買い付けのために渡米する。このとき米国の雑誌で、日本は台湾で我々よりも集約的な方法を適用しようとしていると報じられる一方、アメリカの森林保全の方法は良くなく、ドイツが手本になるとの談話が紹介されている。河合の弟子であった藤林誠は森林機械学や林業労働科学で功績をあげ、その後加藤誠平は森林土木学や索道理論で学問的基礎を築いた。
著者氏名 ○酒井秀夫
著者所属 日本木質バイオマスエネルギー協会
キーワード 森林利用学, 河合_太郎, 近代日本, 技術革新, 学問体系
Key word forest utilization, Shitaro Kawai, modern Japan, technological Innovation, discipline