第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PW-7 |
| 発表題目 | コブシ個体内の師部の分布 Intra-individual distribution of phloem in Magnolia kobus |
| 所属 | 京都大学 |
| 要旨本文 | 師部の重要な役割の1つに炭素輸送がある。樹木全体の師部の量的分布を明らかにできれば、樹形や炭素分配との関連への理解を深めうる。そこで師部(内樹皮)と幹直径の関係及び分枝部分に注目して主幹に沿った師部の解剖学的観察を行った。大阪公立大学附属植物園のコブシ(Magnolia kobus)2個体から、直径2mmマイクロコアで計12箇所、46サンプルを採取した。永久プレパラートを作成した後、光学顕微鏡で画像を撮影し、内樹皮及びその通導機能のある部分(Conducting Phloem: CP)の厚さやサイズを計測した。解析の結果、内樹皮厚・CP厚ともに幹直径と有意な正の相関を示した(p < 0.01)。幹直径と内樹皮厚は高い相関(R_ = 0.75)を示したものの、幹直径とCP厚の相関は低かった(R_ = 0.24)。このことから、毎年蓄積する内樹皮は幹直径と強いスケーリング関係にあるが、形成されて数年しか機能しないCPは幹直径以外の要因による変動が大きいと言える。また、分枝下部の主幹のCP断面積は分枝上部の主幹と枝の合計値と近く、CPが枝からの師液の合流に対応する構造をとることが示唆された。 |
| 著者氏名 | ○中田貫太1 ・ 小口理一2 ・ 隅田明洋3 ・ 檀浦正子1 |
| 著者所属 | 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2大阪公立大学大学院理学研究科 ・ 3京都府立大学大学院生命環境科学研究科 |
| キーワード | コブシ, 二次師部, 師管要素, 分枝, 通道機能 |
| Key word | Magnolia kobus, Secondary phloem, Sieve tube element, Branching, Conducting function |