第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PW-48
発表題目 西駒ステーションのササ小規模枯死ギャップにおける樹木実生の更新
Tree Seedling Regeneration in Small-Scale Dead Sasa Gap Areas at Nishikoma Station
所属 信州大学
要旨本文 本研究では、西駒ステーションで確認された8箇所の小規模なスズタケ枯死パッチにおける樹木実生の更新を明らかにすることを目的とした。ササ枯死パッチに2mの方形プロットを3箇所ずつ設け、枯死稈の少ない周辺の健全なササ群落に対照区を設けた。また、航空写真を用いて枯死パッチの発生時期を調べた。調査の結果、8つの枯死パッチの発生時期は、2つが2018年以前の古パッチ、4つが2018年から2024年までの中間パッチ、2つが2024年以降の新パッチに分けられた。樹木実生の本数密度は、新パッチで0と0.92本/m2、中間パッチで1.67~6.25本/m2、古パッチで0.75と14.6本/m2であった。樹木実生の直径階分布は、新パッチでは樹木実生が確認されないか、小階級に偏った分布を示した。中間パッチでは小階級に偏った一山型か、L字型を示した。古パッチでは一様な分布か、小階級にピークを持つ一山型を示した。枯死稈の本数密度が増加すると、樹木実生本数の増加密度は大きくなる傾向がみられた(p=0.077)。以上の結果から、ササの枯死により大部分のパッチでは林床の樹木実生が増加し、樹木の更新が促されるが、一部のパッチでは樹木の更新が行われず、植生が衰退する可能性が示唆された。
著者氏名 ○西園元登 ・ 小林元
著者所属 信州大学農学部
キーワード 衛星画像, 枯死率, ササ枯れ, GIS, スズタケ
Key word Satellite imagery, mortality rate, Bamboo dieback, GIS, Sasa borealis var. borealis