第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PW-33 |
| 発表題目 | スギ203系統の若齢段階における樹冠形質と成長速度の関係 Relationships between crown traits and juvenile growth rates among 203 genotypes of Japanese cedar. |
| 所属 | 京都大学大学院 |
| 要旨本文 | 樹冠構造は光の獲得および利用を介して成長を規定するが、樹冠発達に伴い、樹冠構造と成長の関係がどのように変化するかは十分に解明されていない。本研究では、林冠閉鎖が進行中のスギ7年生林において、203系統1461個体を対象に解析を行った。UAV-LiDARにより取得した高密度点群データから樹冠形状および樹冠内の光環境を個体レベルで詳細に定量化し、成長速度との関係を解析した。その結果、林分による光獲得は既に約90%に達していた。樹高や樹冠面積といった空間獲得に関わる形質は、樹冠内の葉面積(LAI)の増加に先行して発達し、光獲得量の増加を通じて成長に寄与していた。一方で光利用効率はいまだに低かった。LAIは光獲得が上限に近づいた後も光利用効率と正に相関し、葉量の不足が光の効率的な利用を制限している可能性が示唆された。加えて、樹冠内の光減衰が緩やかな系統ほど光利用効率が高い傾向がみられ、光を下層まで分配する樹冠構造が光利用に有利である可能性が示された。樹高、樹冠面積、LAI、樹冠内の光減衰はいずれも高い遺伝率を示し、光獲得および光利用の双方に育種的改良余地がある可能性が示唆された。 |
| 著者氏名 | ○亀井啓明1,2 ・ 松下通也2 ・ 武津英太郎2 ・ 小野田雄介1 |
| 著者所属 | 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター |
| キーワード | UAV-LiDAR, 成長解析, 樹冠構造, スギ |
| Key word | UAV-LiDAR, Growth analysis, Crown structure, Cryptomeria japonica |