第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PW-32
発表題目 ヒノキの炭素分配フェノロジー:枝幹根における木部生産の時期と速度
Carbon allocation phenology of xylem production across branches, stems, and roots in Chamaecyparis obtusa
所属 国立極地研究所
要旨本文 年輪は、一年の時間分解能で樹木の木部生産を推察できる有用なツールである。一方で、個体のどの位置から年輪を採取するかで、得られる年変動パターンは異なることが分かりつつある。本研究は、年輪幅が木部生産速度と生産日数の積で表されることに着目し、木部生産プロセスの個体内差を明らかにすることを目的とする。京都大学上賀茂試験地ヒノキ成熟林に生育する3個体を対象とした。枝(樹冠上部、樹冠下部)、幹(樹冠上部、樹冠中央、樹冠下部、胸高)、根(水平根基部)にデンドロメーターを装着し、2025年3月から直径変化を計測した。一成長期の直径変化をロジスティック曲線式にあてはめ、木部生産の開始と停止時期、生産日数、生産速度について、枝幹根といった部位間差および同一部位内の位置間差の有無を解析した。同一個体内であっても、生産速度と生産停止時期、生産日数は部位間で異なった。生産速度は、幹の胸高と上部や、上部枝と下部枝といった同一部位の位置間でも差がみられた。木部生産量の気候応答解析の際に着目すべき期間や気候因子は、同一個体であっても、部位ごとに全く異なる可能性が明らかになった。
著者氏名 ○田邊智子1 ・ 仲畑了2
著者所属 1国立極地研究所北極観測センター ・ 2東京大学農学生命科学研究科
キーワード 純一次生産, 炭素分配, ヒノキ
Key word NPP, Carbon allocation, Chamaecyparis obtusa