第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PW-3 |
| 発表題目 | ウワミズザクラの落枝に関する予測性の検証 Verification of the Predictability of Current Shoot Dropping in Padus grayana |
| 所属 | 信州大学 |
| 要旨本文 | ウワミズザクラの当年枝は大部分が伸長当年の秋に基部から脱落するという特殊な落枝性を有する。先行研究では、葉腋に腋芽があるものは残存、シュート基部に前出葉腋芽があるものは脱落、と当年枝の運命はその形態から判断できるとされた(八田, 1994)。しかし、残存シュートにも前出葉腋芽が、脱落シュートにも葉腋に腋芽が観察されることから、この予測性の妥当性については再検討の余地がある。 そこで本研究では3個体179本のシュートを対象に「葉腋の腋芽があれば残存」、「前出葉腋芽があれば脱落」を条件とする理論モデルを構築して観測データによる飽和モデルとの尤度比検定を行い、理論モデルがどの程度実際のシュートの運命を説明できているか検証した。 その結果、尤度比は有意に大きく、理論モデルはいずれも観測データにほぼ完全に適合しなかった。すなわち、葉腋の腋芽の形成はシュートの残存に最低限必要な条件ではあるが残存を決定付けるものではなく、前出葉腋芽の形成は脱落を決定付けるものではないと結論された。葉腋の腋芽の形成は残存シュートの候補の選出段階であり、その中から落枝時期までに最終的な残存シュートを決定していることが考えられる。 |
| 著者氏名 | ○竹部咲楽1 ・ 城田徹央2 |
| 著者所属 | 1信州大学農学部 ・ 2信州大学学術研究院農学系 |
| キーワード | 当年枝脱落, 樹形形成, 生活史戦略, ウワミズザクラ |
| Key word | current shoot dropping, tree architecture, life history strategy, Padus grayana |