第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PW-24 |
| 発表題目 | 放棄里山林におけるナラ枯れ後20年の動態 20 years dynamics of a secondary broadleaved forest after oak wilt disease |
| 所属 | 新潟大学 |
| 要旨本文 | ナラ枯れによる林冠木集団枯損が里山二次林の動態に与える影響を明らかにするため、新潟県佐渡島の里山放棄林において、環境省モニタニングサイト1000の20年分のデータと全天写真による林床の光環境データ、実生密度の解析を行った。 ナラ枯れ発生前に第1優占種であったコナラが激減する一方、ソヨゴ・ヤマモミジ・ヒサカキが20年間で増加し、組成が大きく変化した。これら新規個体は、実生によるものが8割で萌芽による加入は相対的に少なかった。 ナラ類集団枯死で形成された林冠ギャップは、周辺個体の側方成長により速やかに埋められていた。被害収束後も倒木により新たなギャップが断続的に生じていたが、前生稚樹や新規実生の中高層木への加入はほとんど見られなかった。唯一高密度で見られたコラナ実生もほとんどが当年生~3年生であった。また、実生密度と開空率の間には有意な相関は見られなかった。 総じて、林冠木の集団枯死による光環境の改善とギャップ更新の促進というプロセスは機能していない可能性が高く、残存木の側方成長による林床の光環境の悪化、常緑低木の繁茂および近年の夏期の温度上昇などにより更新不全となっている可能性が示唆された。 |
| 著者氏名 | ○羽石笑佳 |
| 著者所属 | 新潟大学農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション |
| キーワード | 群集動態, 放棄里山林, ナラ枯れ, 佐渡島 |
| Key word | dynamics, a secondary broadleaved forest, oak wilt disease, Sado island |