第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PW-23 |
| 発表題目 | 九州山地のモミ・ツガ・広葉樹混交林における33年間の動態 Forest dynamics during 33 years of cool-temperate Fir-Hemlock mixed forest in the mountain regions of Kyushu |
| 所属 | 宮崎大学 |
| 要旨本文 | 流域単位で樹木種多様性を維持しながら森林を管理するためには、地形が樹木の動態に与える影響を明らかにすることが重要である。本研究では、九州山地中央部のモミ・ツガ・冷温帯性広葉樹混交林を対象に、長期動態調査結果を斜面位置および受け盤・流れ盤に着目して分析した。調査地は九州大学宮崎演習林29林班の一次谷と尾根を含む0.64 haの固定プロットで、1992年~2025年に計5回調査が行われ、胸高直径3 cm以上の個体の種名・胸高直径・樹高・位置が記録されている。解析の結果、小径木の枯死が顕著で、直径階分布は歪度が低下し逆J字型からベル型へ移行しつつあった。また、種組成とサイズ構造によるクラスター分析では、期間を通して変化が見られなかったことから、大径木の枯死は少なく森林の地形的変異は維持されていたと考えられた。枯死確率のロジスティック回帰では、負のサイズ依存性が確認され、シカの採食による小径木の選択的枯死の可能性が考えられた。生育地型により受け盤・流れ盤での枯死確率やサイズ依存性の強さが異なっていたことから、生育地型間の枯死に至る条件の違いが種組成の地形的変異を形成する要因であると推察された。 |
| 著者氏名 | ○越地森羅1 ・ 伊藤哲1 ・ 山川博美2 ・ 平田令子1 ・ 野村日向1 |
| 著者所属 | 1宮崎大学農学部 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 |
| キーワード | 樹木群集, 撹乱, 植生遷移, 枯死率, 更新 |
| Key word | tree communities, disturbance, plant succession, mortality, regeneration |