第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PW-2 |
| 発表題目 | 標高勾配に沿った環境変化に対する2樹種の葉形質変異 Leaf variation of two tree species in response to environmental changes along an elevational gradient |
| 所属 | 名古屋大学大学院 |
| 要旨本文 | 植物は遺伝子型変異と表現型可塑性によって形質を変化させ、生育環境に適応していると考えられる。標高勾配に沿って樹木の葉形質には変異が見られることがあり、そのパターンや程度は種ごとに異なるとされている。そこで本研究では、幅広い標高域に生育する2樹種(オオカメノキとバッコヤナギ)の標高勾配に沿った葉形質変異を明らかにすることを目的とした。富山県立山の標高が異なる5サイト(560~2030 m)を調査地とし、葉形質(葉面積、比葉面積、葉乾物含有量、炭素・窒素含有量)を測定した。またDNAを抽出し、MIG-seq法によりSNPの遺伝子型を決定し、遺伝的変異を解析した。さらに光環境と土壌養分を測定し、葉形質変異に対する環境要因の影響を解析した。その結果,オオカメノキでは全ての葉形質で標高勾配に沿った変異が見られ,主に標高と光環境が影響を及ぼしていた。バッコヤナギでは3つの葉形質のみで標高勾配に沿った変異が見られ、オオカメノキよりも環境変化に対する応答が弱いことが示された。2樹種の遺伝的分化は全体としては低く,葉形質変異は標高勾配に沿った環境変化に応答した表現型可塑性の可能性が高いことが示唆された。 |
| 著者氏名 | ○渡邊和人1 ・ 中島春樹2 ・ 石川直子3 ・ 陶山佳久3 ・ 戸丸信弘1 |
| 著者所属 | 1名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 2富山県農林水産総合技術センター森林研究所 ・ 3東北大学大学院農学研究科 |
| キーワード | 表現型可塑性, 適応, 遺伝的変異, オオカメノキ, バッコヤナギ |
| Key word | phenotypic plasticity, adaptation, genetic variations, Viburnum furcatum, Salix caprea |