第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PW-16
発表題目 隠岐諸島における森林植生の垂直分布の特性
Characteristics of vertical distribution of forest vegetation on the Oki Islands
所属 島根大学
要旨本文 日本海の島嶼である隠岐諸島では、森林植生の垂直分布が不明瞭という特徴があり、最高標高は607mで大部分が暖温帯に属するが、照葉樹林に冷温帯や亜高山帯を生育地とする樹種が混在する。隠岐諸島は約1万年前まで島根半島と陸続きであり、氷期の逃避地として機能していたことが知られている。このため、氷期の遺存的な樹種が現在の森林を構成していると予想されるが、その詳細は明らかではない。そこで本研究では、隠岐諸島の森林の垂直分布の特性を明らかにするため、島後および島前の5つの山系で標高100mごとに森林の種組成を調べ、島の微気候や標高、地形との関係を明らかにする。島後および島前で合計114調査区を設置した結果、南に位置する山系では標高が上がるにつれてスダジイ、ウラジロガシからアカガシへと変化し本州と同様の傾向であったが、北に位置する山系では森林の最上層に占める冷温帯落葉広葉樹種の被度が高かった。また、北方系針葉樹のクロベやヒメコマツは岩稜や尾根に生育していた。隠岐諸島は冬季の北西季節風を受けることから、北側の季節風が強い地域や、岩稜や岩尾根などの植物の生育が困難な場所で氷期の遺存的な樹種が生育していると考えられた。
著者氏名 ○古川喬登1 ・ 村中志織2 ・ 久保満佐子1 ・ 立花寛奈3
著者所属 1島根大学生物資源科学部 ・ 2島根大学自然科学研究科 ・ 3一般社団法人隠岐ジオパーク推進機構
キーワード 日本海島嶼, ジオパーク, 氷期依存植生
Key word Remote islands in the sea of Japan, Geopark, Glacial relic vegetation