第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PW-15 |
| 発表題目 | 温帯山岳地の樹木における系統関係を考慮した地形ニッチと葉形質の関係 Topographic Niche-Leaf Trait Relationships in Major Mountain Trees under a Phylogenetic Framework |
| 所属 | 横浜国立大学 |
| 要旨本文 | 山岳地の樹種多様性の背景や機序として、地形上の位置(地形ニッチ)に応じた異なる環境への適応進化が考えられる。しかし、具体的にどのような形質の進化が地形ニッチ分化と対応しているかは不明である。そこで本研究では、分布が既知の丹沢306ha集水域高頻度出現種について、現地で葉を採集してC,N濃度、面積・乾重を測定した。このうちC濃度以外と、CN比、LMA(葉乾重/面積)には系統的保守性があった。分布地の地形要素の各中央値を説明変数として重回帰を行いモデル選択した結果、葉Nは北向き急斜面、CNは南向き緩斜面に分布する樹種で高く、LMAは厚い土壌・南向き斜面で高いことがわかった。広く知られる傾向とは一見矛盾し、植物の成長にとって一般的に好適な環境で資源保守的(slow戦略)、不適な環境で資源獲得的(fast戦略)な葉形質を持つ樹種が分布する。この集水域の地形ニッチ軸には一般的な好適性に対応した軸に加え、地表撹乱強度に対応した軸があり、後者がより支配的である(Kitagawa et al 2020)。撹乱が卓越する環境には資源獲得的な戦略の先駆樹種が分布することなどが地形上の複雑なニッチ分化のパターンに影響していると推定される。 |
| 著者氏名 | ○山本朝己1 ・ 北川涼2 ・ 酒井暁子3 |
| 著者所属 | 1横浜国立大学 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 3横浜国立大学大学院環境情報研究院 |
| キーワード | 系統的最小化二乗法, 系統シグナル, 東アジア温帯林, 比葉面積, 窒素 |
| Key word | phylogenetic generalized least square, phylogenetic signal, temperate forest in East Asia, specific leaf area, nitrogen |