第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PW-12 |
| 発表題目 | ツクバネガシの種子生産の年変動に種子食昆虫がいかに関わるか? How do predatory insects affect annual variability in acorn production of Quercus sessilfolia? |
| 所属 | 京都府立大学院 |
| 要旨本文 | ブナ科樹種では林分内で空間的に種子生産の年変動が同調する豊凶現象がよく見られる。豊凶現象が進化してきた理由としては凶作年に種子捕食者の個体数を抑制し,豊作年に捕食者を飽食させる捕食者飽食仮説が有力視されているが,種子生産や昆虫による加害との関係についてはまだ不明なことが多い。本研究では,発達した常緑広葉樹林である奈良県春日山と,二次林である京都市上賀茂の二つの林分において,常緑ブナ科樹種であるツクバネガシを対象に,開花・結実量とともに各種子食昆虫による脱落量を調査した。6年間の調査の結果,春日山では開花・結実に個体間で同調した大きな年変動が見られ,凶作年ではジェネラリストであるゾウムシ類による吸汁が多く見られ,豊作年では,ゾウムシ類による産卵やスペシャリストと考えられるタマバチの加害が多かったが未熟脱落の影響が最も大きくなっていた。一方上賀茂では開花・結実に大きな年変動は見られず,昆虫による加害もほとんど見られなかった。これらのことから種子食昆虫の加害が多い春日山では,繁殖量の年変動により,主にジェネラリストであるゾウムシ類の加害から免れている可能性が考えられた。 |
| 著者氏名 | ○山本晴登1 ・ 伊藤大智2 ・ 宮崎大侑2 ・ 平山大輔3 ・ 平山貴美子1 |
| 著者所属 | 1京都府立大学大学院生命環境科学研究科 ・ 2京都府立大学生命環境学部 ・ 3三重大学教育学部 |
| キーワード | 暖温帯林, 豊凶, アカガシ亜属, スペシャリスト昆虫, ジェネラリスト昆虫 |
| Key word | warm temperate forest, masting, subgenesis Cyclobalanopsis, specialist seed predator, generalist seed predator |