第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T5. 樹木根の成長と機能[Development and function of tree roots]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PT5-3
発表題目 ヒノキ細根系の分岐発達様式に沿った解剖学的形質と菌根菌感染の解明
Elucidate of anatomical traits and mycorrhizal infection with root development pattern in the fine root
所属 信州大学
要旨本文 細根系は土壌養水分を獲得する重要な器官である。細根系を構成する個根の機能は分岐発達様式(次数)に依存し、共生する菌根菌とも関連すると考えられるが、その実態は明らかでない。本研究は、個根の機能の仕組みを示す解剖学的形質と、菌根菌感染を定量化し、その関係を解明することを目的とした。調査は2025年7-9月に信州大学手良沢山演習林で行い、常緑針葉樹であるヒノキの4次根までを対象とした。各次数で根横断面を作成し染色後、顕微鏡観察より、個根寿命を示す原生木部数、吸収機能を示す皮層幅、輸送機能を示す中心柱直径を計測したうえ、画像解析より菌根菌感染を定量した。結果、解剖学的形質および菌根菌感染は次数に沿って変化した。また、解剖学的形質と菌根菌感染には有意な関係が認められ、吸収機能の高い個根ほど菌根菌感染が高いことが示唆された。このことから、解剖学的形質と菌根菌感染は次数に沿って共変する可能性がある。発表では次数内を原生木部数で区分した結果を合わせ、個根と菌根菌の関係性に対する議論を深める。
著者氏名 ○金澤姫1 ・ 増本泰河2 ・ 松田陽介3 ・ 牧田直樹1
著者所属 1信州大学理学部 ・ 2信州大学大学院総合医理工学研究科 ・ 3三重大学大学院生物資源学研究科
キーワード アーバスキュラー菌根菌, 皮層, 中心柱, 原生木部, 異形根性
Key word arbuscular mycorrhizae, cortex, stele, protoxylem groups, heterorhizy