第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T5. 樹木根の成長と機能[Development and function of tree roots]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PT5-18 |
| 発表題目 | 冷温帯樹木の根滲出物の有機体炭素量と根系形態の樹種間比較 Inter-species comparison of organic carbon content in root exudates and root morphology of cool-temperate trees |
| 所属 | 兵庫県立大学 |
| 要旨本文 | 植物の根端付近から放出される根滲出物には,有機酸等の有機物が含まれる.寒冷地の森林では微生物の活性が低く,地下部の炭素蓄積量が大きいが,根滲出物による炭素供給は地下部の微生物を活性化させ,有機物分解を促進させることが予想される.一方で,根滲出物量は樹種や根の形態によって異なることが報告されている.しかしながら,樹種毎の根滲出物量の詳細は明らかではない.本研究では,北海道に分布する樹種を対象とし,樹種と根系の形態が根滲出物量に与える影響を評価することを目的とした.2024年8月と2025年9月に北海道千歳市の落葉広葉樹林で,シリンジを用いた方法でシラカンバとミズナラの成木の根から根滲出物を採取した.根滲出物はろ過後に溶存有機体炭素量を測定した.根滲出物を採取した根系はスキャンした後,根系解析ソフトで根長と投影面積を解析した.ミズナラの根滲出速度は,シラカンバのそれより8.5倍高かった.また,ミズナラとシラカンバともに,根滲出速度に対して,根の乾燥重量に対する比根長と比表面積は正の相関を示し,根組織密度は負の相関を示したが,ミズナラの方が関係式の傾きが大きかった.根滲出物速度に樹種間差が認められた. |
| 著者氏名 | ○遠藤いず貴1,2 ・ 日野奏来2 ・ 大越研人2 ・ 井手淳一郎2 |
| 著者所属 | 1兵庫県立大学環境人間学部 ・ 2公立千歳科学技術大学理工学部 |
| キーワード | 細根, 針葉樹, 広葉樹, シリンジ法 |
| Key word | fine root, coniferous tree, broadleaf tree, syringe method |