第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T3. 森林の放射能研究[Radioactivity in contaminated forests]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PT3-3
発表題目 帰還困難区域と区域外の森林で樹木の137Cs 面移行係数は異なるのか?
Do 137Cs aggregated transfer factors of trees differ between forests inside and outside the difficult-to-return zone?
所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
要旨本文 福島第一原子力発電所事故の影響を受けた森林では、複数のモニタリング調査が行われ、沈着した放射性セシウム(137Cs)の多くが森林内に保持されており、ここ数年間その分布は大きく変化していないことが報告されている。しかし、空間線量率が高いため立ち入りが制限されている帰還困難区域の森林については調査例が少なく、森林内の137Cs分布の実態が不明である。そこで本研究では、帰還困難区域のスギ林、アカマツ林、落葉広葉樹(コナラ)林各6地点において137Cs濃度の分布調査を行ない、樹木(スギ、アカマツ、コナラ)の地上部各部位(葉、枝、樹皮、辺材、心材)および地下部(落葉層、鉱質土層)の137Cs濃度や、樹木の137Cs面移行係数を、区域外と比較した。現在、地上部の137Cs濃度は区域外では全地点において樹皮で最も高いが、帰還困難区域では樹皮よりも葉で高い地点があり、コナラでは全地点だった。樹木の137Cs面移行係数は、帰還困難区域で高い地点がみられたが、区域外と同程度の地点も多かった。したがって、帰還困難区域と区域外で樹木の137Cs面移行係数が異なるか否かの判断には、樹木の137Cs面移行係数と立地条件や樹種特性との関係解析が必要と考える。
著者氏名 ○長倉淳子 ・ 阪田匡司 ・ 坂下渉 ・ 小松雅史 ・ 大橋伸太 ・ 眞中卓也 ・ 奥田史郎 ・ 篠宮佳樹
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード 放射性セシウム, スギ, アカマツ, コナラ
Key word Radiocesium, Japasese cedar, Japanese red pine, Konara oak