| 日付 |
2026年3月17-18日 |
| 開始時刻 |
ポスター発表 |
| 会場名 |
102 |
| 講演番号 |
PP-01 |
| 発表題目 |
Importance of pre-release height of saplings in governing mortality factors after canopy opening: insights from 21-year monitoring of Abies sachalinensis saplings
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| 所属 |
北海道立総合研究機 |
| 要旨本文 |
本研究は,常緑針葉樹であるトドマツ(Abies sachalinensis)を対象に,林冠部の開放が稚樹の死亡率と成長動態にどのような影響を与えるかを理解することを目指した.調査は,21年間にわたり実施され,個体識別を維持しながら,1100本以上の個体の樹高と死亡の有無を記録した.本研究は、林冠開放が稚樹の死亡率および成長動態に与える長期的影響を解析することで、ギャップ形成後の更新過程を理解するための重要な知見を提供している.観測の結果、稚樹の年間死亡率は林冠部が開放された年に急激に増加し,その状態が3年間続いた.その後の2年間は,すべての稚樹が生存した.開放後における死亡率は,直前の調査時における稚樹の樹高と負の相関を示した.その影響の強さは年々増加し,開放後14年目にピークに達した後,減少に転じた.開放前における稚樹の樹高順位は,その後の稚樹の樹高順位に有意な影響を与えたが,この関係の相関係数は開放後7年間で徐々に低下した.さらに,成長率は開放前の樹高に依存しており,その依存性は経年に従って強くなった.しかし,開放後の3_4年までは,樹高依存性が開放前と比較して減少した.本研究によって,林冠部の開放と稚樹の死亡率および成長動態における複雑な関係を解明するための長期モニタリングの重要性が浮き彫りになった.これらの関係を約20年にわたって調査することで,森林の更新とギャップダイナミクスに関する貴重な洞察が得られ,樹木の個体群動態を形成する様々な要因の相互作用についての理解が深まった. |
| 著者氏名 |
Yuuki Tsunoda, Yasuyuki Ohno, Mika Takiya & Takaaki Tsuda |
| 著者所属 |
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