第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

特用林産部門[Non-Wood Forest Products]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PN-3
発表題目 13Cパルスラベリングを用いて漆掻き後の漆液生成を解析する
13C Pulse Labelling Approach to Urushi Resin Formation after Tapping
所属 京都大学
要旨本文 ウルシの樹皮に傷を付けウルシオールを主成分とする樹脂(漆液)を採取する手法を漆掻きと呼ぶ。漆掻きの刺激で樹皮における漆液の合成が盛んになるとされるが、ウルシオールの生合成や代謝動態には不明点が多い。本研究では13Cパルスラベリング法を用いて漆掻き直後の光合成産物のウルシオールへの配分と経時変化を解析した。岩手県二戸市浄法寺の漆植栽地にて約15年生の漆掻き対象木を用いて13Cパルスラベリングを行い(対照をして非ラベリング木も用意)、以降1か月間時系列に沿い計13回、樹冠全体から葉を、漆掻き傷周辺から漆液を採取した。葉は乾燥粉末に、漆液はアセトンでウルシオールを抽出しIRMSで炭素安定同位体比を測定した。ラベリング後約18時間でウルシオールの炭素安定同位体比の増大が見られた。ラベリング直前と96時間後に漆掻きを行ったが、1回目以降にウルシオールの炭素安定同位体比は増大し、2回目から24時間後の120時間時点でピークを示し以降減少に転じた。自然状態では葉よりもウルシオールが相対的に炭素安定同位体比が低く、これは脂質合成による同位体分別の影響を示唆している。
著者氏名 ○二社谷悠太1 ・ 福田達胤3 ・ 真坂一彦2 ・ 白旗学2 ・ 檀浦正子1 ・ Epron, Daniel ClaudeAndre1
著者所属 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2岩手大学大学院農学研究科 ・ 3小西美術工藝社二戸支社
キーワード ウルシ, 13Cラベリング, 漆液, ウルシオール, IRMS
Key word Urushi, Lacquer, 13C Labelling, Urushi resin, Urushiol, IRMS