第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
特用林産部門[Non-Wood Forest Products]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PN-1 |
| 発表題目 | 漆液中の微生物の探索 Searching for microorganisms in urushi resin |
| 所属 | 京都大学 |
| 要旨本文 | 漆掻き後に漆液を樽に貯蔵する際、時間が経つと泡が発生する。この現象を「漆液が湧く」と表現し、経験的に発酵とされるが、微生物の関与は未解明である。本研究では、この現象が微生物由来の発酵であることを実証することを目的とした。微生物の代謝に伴うCO2放出に着目し、漆液を「無処理」「0.22μmフィルター処理(除菌)」「オートクレーブ処理(滅菌)」の三条件に設定し、CO2発生量を測定した。また、主に細菌などを増やすTSB培地および主に酵母などを増やすYPD培地を用いることで、微生物の増殖を促進させた条件で同様に調べた。測定の結果、CO2発生量は「無処理>フィルター処理>オートクレーブ処理」の順となり、オートクレーブ処理の漆液からはほぼCO2を発生しなかった。培地を用いて微生物の増殖を促進させると、無処理の漆液では爆発的にCO2が増加したのに対し、フィルター処理の漆液ではCO2の増大に明確な遅延が認められた。これは、ろ過により漆液に内在する微生物が減少したことで、誘導期が延長したことを示唆している。以上より、漆液中では微生物によってCO2が発生していることが立証でき、保存中の漆液内で発酵現象が起きていることが強く示唆された。 |
| 著者氏名 | ○村川歩美1 ・ 二社谷悠太2 ・ 永野秀昭2 ・ 小川順2 ・ 山内耕祐3 ・ 檀浦正子2 |
| 著者所属 | 1京都大学農学部 ・ 2京都大学大学院農学研究科 ・ 3特定非営利活動法人丹波漆 |
| キーワード | 漆, 微生物, 発酵 |
| Key word | urushi, lacquer, microorganisms, fermentation |