第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

微生物部門[Forest Microbes]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PM-6
発表題目 黒蔵谷のスギの樹齢がアーバスキュラー菌根菌の定着や群集構造に及ぼす影響
Effects of cedar tree ages in Kurozodani forest on arbuscular mycorrhizal colonization and community
所属 三重大学大学院
要旨本文 スギの細根にはアーバスキュラー菌根菌(以下,AM菌)が感染し,菌根を形成する.AM菌の群集構造は,林分の林齢や土壌条件にしたがい変化する. 本研究では,宿主樹木の樹齢がAM菌の定着や群集に及ぼす影響を解明するため,異なる胸高直径のスギを対象にAM菌の菌根形成率と群集構造を調べた .調査は和歌山県黒蔵谷のスギ天然性林で実施した.林内の3か所にて各所でスギ6個体の胸高直径 (DBH)を測定し,その周辺土壌とスギ細根を採取した.調査個体のDBHは8.0 - 113.5 cmであり,土壌pHは3.5 - 5.5であった.採取した細根は染色して光学顕微鏡下で観察した. 菌根形成率は(樹枝状体か菌糸コイル)/観察回数×100(%)により算出した.細根内のAM菌は18Sを対象に特異的プライマー(250 bp)を用いてPCR増幅後,MiSeqにより解析した .樹枝状体と菌糸コイルの形成率 はそれぞれ0.0 - 8.1 %,3.3 _ 52.0 % であり,菌糸コイルの割合はDBHと有意な正の相関にあった.検出されたAM菌のα多様性はDBH間で有意差はなく,β多様性 はDBHや調査地ごとに有意に異なった .今後得られるデータも含めて,スギの樹齢の変化がAM菌の群集構造に及ぼす影響について考察する.
著者氏名 ○片山悠史1 ・ DJOTAN, Akotchiffor Kevin Geoffroy1 ・ 北上雄大1 ・ 小長谷啓介2 ・ 松田陽介1
著者所属 1三重大学大学院生物資源学研究科 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所
キーワード 細根, 胸高直径, 菌根形成率, 群集構造, 天然林
Key word fine root, DBH, colonization rate, community structure, natural forest