第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

微生物部門[Forest Microbes]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PM-20
発表題目 分子生物学的手法を用いたサワラの溝腐被害の原因菌の推定
Identification of the pathogen causing stem sap rot in Chamaecyparis pisifera using molecular biological techniques
所属 東京大学
要旨本文 サワラさび病はGymnosporangium miyabeiによって発生し、被害木に溝腐症状を引き起こす。本菌の冬胞子等の形態的特徴は明らかにされているが、冬胞子堆が発生していない溝腐被害木について、原因菌を特定することは困難であった。そこで、本研究では冬胞子堆の発生していない溝腐被害木の原因菌を検出および判別するための分子生物学的手法を確立することを目的とした。まず、山梨県で見つかった溝腐被害木に発生したサビキンを、冬胞子の形態的特徴からG. miyabeiと同定した。次に、本菌の塩基配列を基に種特異的プライマーセットを開発し、リアルタイムPCRにより溝腐被害木の患部から本菌の検出を試みた。その結果、山梨県・埼玉県・東京都で見つかった冬胞子堆の発生していない溝腐被害木からも本菌が検出された。一方、茨城県の溝腐被害木からは検出されなかった。これらの結果は、分子生物学的手法により、冬胞子堆の発生していない溝腐被害木について、原因菌を検出および判別することが可能であることを示唆している。
著者氏名 ○原口竜成1 ・ 平尾聡秀2 ・ 鳥居正人3 ・ 山岡裕一4 ・ 山田利博5
著者所属 1東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林秩父演習林 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林フォレストGX/DX協創センター ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所 ・ 4筑波大学生命環境系 ・ 5東京大学大学院農学生命科学研究科
キーワード 溝腐れ, サビキン, リアルタイムPCR
Key word Stem sap rot, Pucciniales, Real-time PCR