第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

微生物部門[Forest Microbes]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PM-19
発表題目 石川県におけるスギ辺材腐朽被害の一事例-傷に由来する腐朽とその要因-
A case of Cryptomeria japonica sap rot in Ishikawa Prefecture -decay originating from wounds and its causes-
所属 森林総合研究所
要旨本文 スギでは枯枝等から生じる非赤枯性溝腐病が深刻な腐朽病害として知られているが、近年、樹幹傷に起因する腐朽の発生が散見されるようになった。腐朽病害は造林木に経済的損失を及ぼすため、その発生要因の解明が求められる。そのような中、石川県の約75年生スギ皆伐地1林分で傷に起因すると考えられる腐朽の発生が認められた。本研究では、本林分におけるスギの腐朽被害状況とその発生要因を明らかにすることを目的とした。皆伐後の根株を対象に、腐朽や材の巻き込みの有無の観察と、巻き込みが生じた部位の年輪数とその方角(8方位)の計測を行った。その結果、観察した根株143個体のうち34個体で腐朽が確認され、いずれも材の巻き込みを伴う辺材腐朽であった。そのため、これらの腐朽は傷に起因するものと判断された。巻き込みの約半数は斜面上方にあたる北西で発生しており、その発生は伐採10-12年前あるいは17-19年前に集中する傾向にあった。その期間には調査地周辺で大雪等の自然災害の発生記録があり、また調査地は約25度の傾斜地で礫が多かったことから、本調査地での腐朽被害の多くは落石による傷に起因すると推定された。
著者氏名 ○鳥居正人1 ・ 安藤裕萌2 ・ 市原優3 ・ 矢田豊4
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 4石川県農林総合研究センター林業試験場
キーワード 根株, 斜面方位, 礫
Key word stump, slope direction, gravel