第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
微生物部門[Forest Microbes]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PM-14 |
| 発表題目 | カラマツ防風林内の絶滅危惧種ヤチカンバと共生する外生菌根菌の多様性 Diversity of ectomycorrhizal fungi symbiotic with the endangered species Betula ovalifolia in larch windbreaks |
| 所属 | 森林総合研究所北海道支所 |
| 要旨本文 | ヤチカンバは主にユーラシア大陸北東部に分布するカバノキ属の落葉低木である。日本では北海道の西別湿原・更別湿原に分布が限られ、環境省レッドリスト2025では絶滅危惧・類(VU)に指定されている。現存する更別湿原付近のカラマツ防風林内で、2019年にヤチカンバの複数株の生存が確認された。湿地と異なる新規生息地の環境情報は、ヤチカンバの生息域外保存の技術開発に貢献すると考え、樹木根に共生する外生菌根菌の多様性を調査した。ヤチカンバ成木20株から樹体を極力傷つけないように菌根を採集し、菌の種多様性をDNA解析で評価した。検出された計43種のうち、出現頻度が最も高い種はCenococcum geophilumだった。イボタケ・フウセンタケ・アセタケ・ベニタケ科の種数が高く、その多く(38種:全体の88%)は日本の林地で生息例のある種であった。41種(95%)は、ブナ・カバノキ科等の広葉樹と、さらにその内の32種(74%)はマツ科針葉樹とも共生例のある種であった。以上から、カラマツ防風林に定着するヤチカンバは、日本の林地に生息し多様な樹種と共生できる菌根菌と共生していることが分かった。 |
| 著者氏名 | ○小長谷啓介1 ・ 速水将人2 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 2北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場 |
| キーワード | イボタケ科, カバノキ科, 共生, 細根, 保全 |
| Key word | Thelephoraceae, Betulaceae, Symbiosis, Fine root, Conservation |