第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PL-9
発表題目 森林内の動物行動モニタリングを目指した音響分析による樹木振動状態の推定
Estimation of Tree Vibration States Using Acoustic Analysis for Monitoring Animal Behavior in Forests
所属 秋田大学
要旨本文  熊や鹿などの森林性大型動物との共存は、人間の安全な生活や農林業の持続に重要な課題である。近年、森林内でのモニタリングにはカメラやLiDARが広く利用されているが、障害物が多い環境や夜間では光学的手法による観測が困難な場合がある。本研究では、非光学的かつ非接触で観測可能な音響データに着目し、森林内における動物行動モニタリング手法の構築を目指す。森林性大型動物の生態を把握するためには、熊のマーキングや鹿の樹脂摂取など、特定の行動理解が重要である。本発表では、動物が樹幹に接触する際に生じる葉擦れ音を検出することで、遠隔から動物行動をモニタリングするための基礎的研究に取り組んだ。 実験では、樹高300cmの樹木を対象に、風のみの外部刺激と人工的な幹揺れを加えた条件下で音響・風速・葉密度を計測した。取得した音響データをスペクトル解析した結果、風のみでは0.1~1.2kHz程度の低周波数帯にエネルギーが集中する傾向が見られた一方、幹揺れでは8.0kHz程度までの帯域にわたり高周波成分が観測された。今後、深層畳み込みニューラルネットワークを用いて、風の影響下でも幹揺れ由来の葉擦れ音を識別可能か検証し、実環境適用を目指す。
著者氏名 ○佐香優哉1 ・ 中島佐和子2,1 ・ 藤原克哉2,1 ・ 水戸部一孝2,1
著者所属 1秋田大学理工学研究科 ・ 2秋田大学情報データ科学部
キーワード 音響, 動物行動, 樹木振動
Key word Acoustic, Animal movement, Tree vibration