第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PL-8 |
| 発表題目 | 人間活動への馴化度の違いが音声刺激に対するシカの行動的応答に及ぼす影響 Influence of Habituation to Human Activity on Sika Deer Behavioral Responses to Acoustic Stimuli |
| 所属 | 東京大学 |
| 要旨本文 | 近年、人間活動の変化とともにニホンジカの分布拡大が進み、捕獲が困難な地域における行動管理手法の確立が求められている。本研究は、捕食リスクの知覚が行動を規定する「恐怖の生態学」の考え方に基づき、人間活動レベルの異なる地域において人為的な音声刺激に対するニホンジカの行動的応答がどのように異なるかを検証した。居住人口密度などに基づく人間活動レベルの低い秩父の奥山と高い富士山麓において、人間の会話・林業の伐倒音・シカの警戒音・風音を用いた音声プレイバック実験を行い、警戒行動・採餌行動・滞在時間を解析した。その結果、音声刺激は警戒行動を増加させたが、その効果は地域によって異なり、秩父で有意に大きかった。特に会話音声と風音で地域差が顕著であり、人間活動レベルの低い地域では、音声刺激への警戒感受性が高いことが示された。一方、採餌行動および滞在時間には明確な地域差が認められず、サイト差の影響が大きかった。以上により、人為的な音声刺激に対する地域差はすべての行動に一様に現れるわけではなく、警戒行動のようなリスク知覚を直接反映する行動に現れやすいことが示唆された。 |
| 著者氏名 | ○土志田航太1 ・ 平尾聡秀2 |
| 著者所属 | 1東京大学農学部 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科 |
| キーワード | ニホンジカ(Cervus nippon), 警戒行動, 採餌行動, 奥山 |
| Key word | Sika deer (Cervus nippon), Vigilance behavior, Browsing behavior, Backcountry |