第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PL-37
発表題目 高知県足摺半島に於けるブナ科樹木萎凋病による被害の経時変化
Changes over time in damage caused by Japanese oak wilt in the Ashizuri Peninsula, Kochi Prefecture
所属 森林研究・整備機構森林総合研究所
要旨本文 ブナ科樹木萎凋病はナラ枯れと呼ばれるが、四国地域においては、おもに常緑のシイ・カシ類での被害が発生する。2022年にはそれまで発生していなかった高知県南西部の足摺半島での被害が確認された。足摺半島の老齢天然林である佐田山希少個体群保護林には環境省の重要生態系監視地域モニタリング推進事業における森林・草原調査のサブコアサイトとして1haの調査区が設定されているが、本病による被害が2022年に発生した。そこで、2022年から2025年まで調査区内のブナ科樹木について、毎年調査を行った。佐田山保護林の調査区内ではブナ科樹木はスダジイとアカガシの2種で、調査区内の全樹種のうち、スダジイは胸高断面積合計の36%、アカガシは22%を占め、両樹種が林冠層の優占樹種であった。2022年の調査では、スダジイは5個体、アカガシは17個体にカシノナガキクイムシの穿入痕が認められ、胸高直径の大きい個体に被害が多い傾向が見られた。2023年から2025年までの毎年、スダジイとアカガシに被害発生が認められた。この結果、この調査地では4年間にわたって継続して新たな被害が発生していることが確認された。
著者氏名 ○佐藤重穂
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所企画部
キーワード ナラ枯れ, シイ・カシ, カシノナガキクイムシ, 四国地域
Key word mortality of oak trees, evergreen oak trees, Platypus quercivorus, Shikoku District