第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PL-36
発表題目 富山県のスギ幼齢林における二ホンジカによる剥皮被害
Bark stripping by sika deer in young Japanese Cedar plantations in Toyama prefecture
所属 富山県農林水産総合技術センター
要旨本文 ニホンジカによる樹皮剥皮被害は、国内各地で深刻な問題となっている。富山県はこれまでシカの生息数が少ない地域とされてきたが、近年は個体数が増加傾向にあるとされ、林業への影響が懸念されている。また、本県では優良無花粉スギ「立山 森の輝き」の苗木供給体制が整いつつあり、主伐後に無花粉スギへ転換することが花粉発生源対策の要と位置づけられている。しかし、今後シカ被害が拡大すれば、育林コストの増大や森林所有者の経営意欲低下を招くおそれがある。本研究では、富山県のスギ幼齢林における剥皮被害の実態を明らかにするため、被害の空間分布(地域・標高)および被害リスクに関係する林分・立地要因を解析した。2018~2025年に無花粉スギ植栽地64地点で調査を行い、各地点に400 m_の調査プロットを設置し、剥皮被害個体の割合を記録した。その結果、37地点で被害が確認され、被害発生地点の割合は県東部・中部および、高標高地で高かった。さらに、林分の平均樹高が1~6 mの調査プロットで、被害個体の割合は高くなった。本発表では、これらの結果に加え、被害リスクに関係する立地要因についても報告する。
著者氏名 ○伊藤陽平
著者所属 富山県農林水産総合技術センター森林研究所
キーワード 二ホンジカ, スギ, 剥皮被害
Key word sika deer, Japanese cedar, Bark stripping