第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PL-3 |
| 発表題目 | 遺伝情報にもとづくニホンジカの広域管理の課題と展望:長野県の事例から Genetically informed wildlife management of Japanese Sika Deer in Nagano Prefecture |
| 所属 | 筑波大学 |
| 要旨本文 | ニホンジカ(Cervus nippon)は全国で分布を拡大し、農林業被害や森林の公益的機能の低下が深刻化している。シカ管理計画の検討には集団動態の把握が不可欠で、遺伝情報の活用が期待されるが、その知見は十分に整理されていない。本研究の目的は、長野県を対象に時空間的な遺伝構造を評価し、管理計画の検討に資する基盤情報を得ることである。2005~2025年に長野県内で捕獲された365個体のニホンジカを対象に、mtDNA制御領域(D-loop)を解析し、捕獲票の記録にもとづいて各個体の地点情報を整理した。その結果、計15のmtDNAハプロタイプを検出した。主要2タイプは時空間スケール通して広く確認された一方、複数タイプは県内で時空間的に偏りのある分布を示した。特に2024年以降に検出されるようになった3タイプは、近年、他地域から分布を拡大してきた個体に由来すると考えられた。また、ヤクシカ系統のハプロタイプも2009年以降、継続的に複数地点で検出され、長野県内のシカ分布拡大の新たな問題も明らかとなった。本発表では、これら結果を管理計画に活用する上での課題と展望について議論する。 |
| 著者氏名 | ○熊瀬卓己1 ・ 高木俊人2 ・ 兼子伸吾3 ・ 永田純子4 ・ 泉山茂之5 ・ 瀧井暁子6 ・ 黒江美紗子7 ・ 津田吉晃8 |
| 著者所属 | 1筑波大学山岳科学センター 菅平高原実験所 ・ 2神戸女学院大学人間科学部 環境・バイオサイエンス学科 ・ 3福島大学共生システム理工学類 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所野生動物研究領域 ・ 5信州大学先鋭領域融合研究群 山岳科学研究拠点 ・ 6けもの調査室 ・ 7長野県環境保全研究所 ・ 8筑波大学生命環境系 |
| キーワード | ニホンジカ, 野生動物管理, 遺伝構造, 長野県 |
| Key word | Sika deer, Wildlife management, Genetic structure, Nagano Prefecture |