第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PL-23
発表題目 新鮮なスギ丸太への害虫加害の季節消長と剥皮の効果-茨城県の事例-
Seasonal fluctuation in damage to fresh cedar logs by wood borers and effects of bark removal in suppressing damage
所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
要旨本文 近年、年間を通じてスギ伐採を行うという施業形態が増加している。以前の伐採は穿孔性害虫を避けるため冬季に行うのが一般的だったため、伐採後の丸太に穿孔する昆虫の種類やその季節性、剥皮による被害の増減などの知見は十分でない。本発表では、スギ丸太の穿孔被害の4~10月の季節変動と、剥皮による被害増減について調べた。直径10~20cm、長さ50cmの丸太を12本用意し、うち6本は剥皮した。伐採後2日以内に、茨城県南部にある森林総研千代田試験地のスギ人工林下に設置した。丸太は一か月ごとに交換し、回収した時点での丸太側面の穿孔孔の数を数えた。5、7月設置では皮なし丸太で穿孔数が有意に多かった。6月設置では皮なし丸太で穿孔数が多い傾向にあったが、有意な差ではなかった。4、8~10月設置の丸太は皮の有無にかかわらずほとんど穿孔が空いていなかった。孔の大きさから、穿孔はアンブロシアキクイムシによるものと思われ、5~7月は剥皮をしないことで穿孔被害を軽減できることが明らかになった。今後、11~4月までの被害の季節変動を調べ、樹皮下を食害するカミキリやキクイムシの羽脱数を測定し、詳細な被害数を明らかにする予定である。
著者氏名 ○上森教慈1 ・ 滝久智1,2 ・ 加賀谷悦子1
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林昆虫研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所生物多様性研究拠点
キーワード 木材穿孔性害虫, アンブロシアキクイムシ, システムズアプローチ, スギ, 加害時期
Key word Wood borer, Ambrosia beetle, Systems approach, Cryptomeria japonica, Oviposition season