第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PL-2
発表題目 低密度生息域における食塩水を用いたメスシカの誘引法の検証
Evaluation of the attractiveness of salt water on female deer in a low-deer-density area.
所属 宮崎大学
要旨本文 ニホンジカは餌植物から必要なミネラルを十分に摂取できるとは限らず、特に授乳期のメスはオスよりもナトリウム欠乏が深刻であることが報告されている。このことを利用し、メスを選択的に捕獲することを目的として、塩水を用いてメスを誘引する方法が検討されている。本研究では宮崎県南西部のシカの低密度生息域とされている調査地において食塩水を入れた容器を設置し、シカによる食塩水の飲水行動をセンサーカメラで撮影することで、低密度生息域におけるメスの食塩水に対する嗜好性及び食塩水を用いたメスの誘引法の有効性を明らかにすることを目的とした。調査は2025年5月から12月まで、宮崎大学田野フィールドで行った。本調査地は十数年前からシカの侵入が確認され始めた地域である。林内及び林道付近に、食塩水を入れた容器を計5個設置した。その結果、調査期間中にオス29頭とメス2頭、性不明7頭が撮影され、そのうちオス2頭による食塩水の飲水が確認されたが、メスによる食塩水の飲水は確認されなかった。本調査では、低密度生息域における食塩水を用いたメスシカの誘引の効果は認められなかった。
著者氏名 ○山口大成 ・ 平田令子
著者所属 宮崎大学農学部
キーワード 個体数管理, 飲水行動, 性比, 嗜好性, 二ホンジカ
Key word population management, drinking behavior, sexual difference, preference, Cervus nippon