第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PL-18
発表題目 ヒノキ林におけるシカ剥皮被害後の樹幹腐朽ー非破壊検査手法による診断ー
Tree trunk decay after deer bark damage in a cypress forest - Diagnosis using non-destructive testing methods -
所属 九州大学
要旨本文 近年、国内では二ホンジカ(Cervus nippon、以下、シカ)の個体数増加や分布域の拡大により、各地で稚樹や枝葉,内樹皮の採食、幹への角こすりなどの森林被害が深刻化している。2016年に九州大学福岡演習林の20~106年生のヒノキ人工林を対象にシカによる幹の剥皮および角こすり被害を調査したところ,調査木1226本中559本(46%)で被害が確認され,高い被害率を示した。本研究では,前回調査から約10年が経過したヒノキ人工林を対象に幹の健全度について伐倒による観察および幹横断方向の応力波伝播速度により非破壊的に評価した。調査の結果、高被害林分では、被害木に対する幹への角こすりの繰り返しや新たな被害木の発生が確認され,状況は悪化していた。被害木から得られた円盤のX線透過像の解析により、剥皮部位の端部でその後の肥大成長による巻き込みが開始された部位を起点に内部腐朽が始まり,年数が経過するにつれ,幹内に拡大することが分かった。以上より、シカによる剥皮被害を防除するとともに被害をうけ内部腐朽が進行している被害木は可能な限り早期に処分する必要があるといえる。
著者氏名 ○RONG, YI1 ・ 野本真由1 ・ 古賀信也2
著者所属 1九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 2九州大学大学院農学研究院
キーワード ニホンジカ, 樹幹腐朽, 非破壊検査
Key word Sika deer, tree trunk rot, non-destructive testing