第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PL-17
発表題目 シカの累積的な採食圧は植生をどのように衰退させるのか
How Does Cumulative Browsing Pressure by Sika Deer Cause Vegetation decline?
所属 岐阜県立森林文化アカデミー
要旨本文  ニホンジカ(以下、シカ)の採食による自然植生の衰退が国内各地で進行している。近年はモニタリング技術の発達により、シカによる植生影響の空間的変異を把握することが可能となり、複数の都道府県で県域規模のモニタリング調査が実施されている。一方、シカの採食による植生の衰退は時間的な推移を伴って進行すると考えられるが、シカの採食による累積的な影響についての知見は少ない。本研究では、狩猟メッシュ単位で様々な植生衰退状況データおよびシカの推定生息密度が得られている岐阜県において、2014年、2016年、2019年、2024年に県内の広葉樹林約360林分にて実施された、樹皮剥ぎ、亜高木層の衰退、下層植生衰退度ランク(以下、SDR)などの16項目の植生衰退状況データとシカの推定生息密度との関係について調べた。解析の結果、多くの植生指標においてシカ推定生息密度の増加に伴い累積確率が有意に変化し、低木類の採食痕やリター被度の低下は比較的低密度段階から反応する一方、ディアライン形成や亜高木層の顕著な衰退、SDRの上昇は高密度域で顕在化する傾向が示された。
著者氏名 ○中森さつき1,2 ・ 美濃輪晃人3 ・ 安藤正規4
著者所属 1岐阜県立森林文化アカデミー ・ 2岐阜大学大学院連合農学研究科 ・ 3岐阜県環境エネルギー生活部 ・ 4岐阜大学応用生物科学部
キーワード ニホンジカ, 生態系, 野生動物管理
Key word sika deer, ecosystem, wildlife management