第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PK-16
発表題目 木材利用による林業部門への経済波及効果─秋田県を事例として
Economic Impacts of Timber Utilization on the Forestry Sector: A Case Study in Akita Prefecture
所属 長野大学
要旨本文  近年,地球温暖化の緩和や地域経済活性化の観点から木材利用が促進されている。しかし,林業地域に着目し,木材利用の地域経済への貢献を定量的に評価した研究は限られている。本研究では,木材関連産業が集積する秋田県能代市を対象に,木材利用による経済波及効果を評価した。 経済波及効果の評価には,秋田県産業連関表(2015年,107部門)を元に各種公的統計資料を用いて作成した能代市産業連関表を用いた。木材・木製品部門に10億円の最終需要の増加を想定し,産業連関分析により生産誘発額,粗付加価値誘発額,雇用者所得誘発額,就業者誘発数を評価した。また,従業者が市外にも居住する場合(シナリオ1)と,全て市内に居住する場合(シナリオ2)の2条件を設定し,市内帰属効果を比較した。 その結果,総合効果はシナリオ1,2でそれぞれ1846百万円,1878百万円と同程度であった。しかし,そのうち雇用者所得誘発額は269百万円,354百万円となり,シナリオ2で約1.3倍となることが示された。このことから,地域経済の活性化を産業連関表から評価することは有効であるが,より実態に即した評価を行うためには,従業者の居住実態を考慮する必要があることが示された。
著者氏名 ○藤田智郁
著者所属 長野大学共創情報科学部
キーワード 産業連関表, 地域経済波及効果, 木材利用, 林業部門, 秋田県
Key word Input_Output Table, Regional Economic Impacts, Timber Utilization, Forestry Sector, Akita Prefecture